<報道・ノート> 二層の流れ |
こんにちは。野口 (FoE Japan) です。 シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の終着地はどこになるのか? それが、豹たち(アムールヒョウ)と人間の将来に関わることで、僕らの知りたがっていることです。 用心深く考えると、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの終着地の選択肢/可能性は(2006年11月の現在も依然として)この三つ(①~③)です。 ① ペレボズナヤ湾 (アムールヒョウ生息地に近接する) ② コズミナ湾 (アムールヒョウ生息地から十分距離が離れていて、環境NGO等も支持) ③ ペレボズナヤ湾でもコズミナ湾でもない第三、第四の選択肢/場所 10月の初めに話したあるロシア人の語っていたことを思い出します。 「パイプラインの終着地は、もうコズミナ湾になると考えてもいいんじゃないですか?」 と言ってみたら彼はこう答えました。「たしかに、今年に入ってコズミナ湾へのターミナル建造を念頭に置いた調査や分析が行われている。だから、実際の作業のレベルを見れば "コズミナ湾が終着地になる方向へ向かっている" と言うことは出来る。しかし政府の公式なレベルでは、シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の終着地はまだペレボズナヤ湾のままだし、その変更が決定・発表されそうだという話もまだない。だから、まだ "コズミナに決定した" ということも出来ないよ。ロシアでは最後の最後まで何が起きてもおかしくないからね」 流れが二層になっているというか、安心はまだ出来ないという話でしたが、きのう9月~10月の記事を眺めていたらシンガポールの 「eNavitas News & Analysis」というエネルギー産業の情報サイト(http://www.enavitas.com) に10月12日付でこんなニュース(英文)があったのが目に入りました。 New Oil Pipeline to Turn Russian Far East Port into Major Industrial Centre (≒ 新パイプラインがロシア極東の港を工業の主要拠点に変える) 2006-10-12 BBC Monitoring Former Soviet Union Text of report by Russian news agency ITAR-TASS (タス通信) (記事の本文はこのURLの部分をクリックして頂ければご覧になれます) http://directory.enavitas.com/news/fullstory.asp?story_id=99073596 この記事に書かれていることを整理すると、こうです; ◇ コズミナ(湾)での沿岸石油輸出施設を建造に向けて設置された委員会がある ◇ その委員会(委員会の名称は特に書かれていません)の委員長はナホトカ市第一副市長?のアレクサンドル・コステンコ氏 ◇ この委員会が10月12日にナホトカ市で会議を行い、次のことを発表した: - コズミナがシベリア-太平洋(石油)パイプラインの石油(※1)が鉄道から積み下ろされる(※2)地点となる - そしてコズミナが、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの石油の貯蔵施設や精錬施設、そして30万トン級の石油タンカーを係留して石油の積み込みを行うターミナルとなる そしてこの記事は、「このロシア極東の港(=コズミナ)は、年間3,000万トンの石油を世界へ輸出する一大石油輸出拠点となるだろう」と結んでいます。 ということは・・・やっぱり、パイプライン終着地はコズミナ? しかし、まだ用心してまだしばらくアムール湾のアムールヒョウ達の眼で追ってみます。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) ※1 西シベリアや東シベリア、サハ共和国を産地とする石油がシベリア-太平洋(石油)パイプラインで輸送されると言われている ※2 パイプライン計画の第一段階では、パイプラインは東シベリアのタイシェトから中露国境に近いスコヴォロディノ(スコボロジノ)まで敷設され、スコヴォロディノから太平洋岸までの石油の輸送は鉄道で行われると言われている。(計画第二段階で、スコヴォロディノ-太平洋岸の区間にもパイプラインが敷かれると言われている) |
by H-Gang
| 2006-11-01 18:00
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