こんにちは、FoE Japan (エフ・オー・イー・ジャパン) 野口です このブログ、10ヶ月以上にわたって放置状態でした(^_^;) (10ヶ月ぶりに今日、ログインしようとした時、もうパスワードすら覚えていませんでした) さて、このブログで追っていた石油パイプライン計画とヒョウ生息地の問題ですが、昨年春、遂にパイプライン終着地が変更され、それによりヒョウ達の生息地も工事などの影響を蒙らないこととなりました(※)。イエイ! (^-^) ※ 東シベリア-太平洋石油パイプラインの終着地が、当初の予定地でアムールヒョウ生息地に隣接するペレボズナヤ湾から、東へ100km以上離れたコズミノ湾へと変更されました。 ロシアは環境やヒョウの生息地を守るためにパイプライン終着地を変更したのか?終着地がコズミノ湾に変更された理由・背景については、いろいろなことが言われました。 自然保護・環境保護だけの理由でパイプラインのルートや終着地の変更が決定されたのではないでしょう。しかし「アムールヒョウ生息地やアムール湾の自然を危険にさらしてはいけない」というロシアや日本の人びとの声が決定に影響を与えたこと確かでしょう。そして、喜べるのは、いま現実にヒョウ達の生息地やアムール湾が無事であること。 というわけで、アムールヒョウ達の生息域を石油パイプラインがつらぬくという最悪の事態は、幸いにも回避されました。 しかし、 アムールヒョウ達と人間が共存していくためには、パイプライン計画以外のさまざまな問題にも目を向ける必要があるでしょう。ヒョウ達の生息地で起きている、密猟や火災の問題に。 というわけでFoE Japanは、パイプライン問題決着後の新たな活動として、このたび『知ろう まもろう アムールヒョウ』という活動をスタートしました。どうぞご覧下さい (o^-')b ● FoE Japan『知ろう まもろう アムールヒョウ』 - がんばれ!幻のヒョウと ヒョウを守る自然保護区レンジャー http://www.foejapan.org/siberia/index_amur.html (この水色のURLをクリックしてご覧下さい) 今後の活動や情報は、この『知ろう まもろう アムールヒョウ』のページで公開していきますので、この「THE 豹の眼ブログ☆石油パイプライン終着地モンダイを追う」のほうは継続するかどうか未定ですが、読んで下さっていた方、ありがとうございます/スパシーバ! 動物園で生きているアムールヒョウの動画、こちらでご覧になります。 (先日旭川の旭山動物園で撮った動画を YouTube にアップしました) ●The Cat Walk ; 何頭見える?アムールヒョウ (旭山動物園 もうじゅう館 36秒) http://jp.youtube.com/watch?v=RiBVug0TrD4 (この水色のURLをクリックしてご覧下さい) ダスヴィダーニャ/またお会いしましょう 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
梅の花咲く池袋の FoE Japan オフィスからこんばんは、 2005年1月のニューヨークタイムズ記事辺りから火のついた感のある(知る人ぞ知る)シベリア-太平洋石油パイプライン終着地選択の問題、2年の月日を経ていよいよ決着&ハッピーエンドか?という状況です(^-^;) (ロシアでは何が起きてもおかしくないので、僕自身はまだ半信半疑なのですが・・・) このパイプライン終着地の問題でアムールヒョウの生息地や海洋自然保護区を守るべく、パイプラインルートの変更を求めて活動してきた環境NGO(のひとつ(^-^)である) WWF Russia (WWF さんのロシア支部というかロシア組織)は団体ウェブサイト上で、今週火曜(3/13)付のニュースとしてこの問題の終息&アムールヒョウ生息地保護運動の勝利をアナウンスしました。 (僕は一応FoE Japanのスタッフなので、他団体さんの勝利宣言を紹介するのも人が好いなあと思いますが、まあいいんです。友達ですし) これ(↓)です。 ● World’s longest oil pipeline re-routed in Russia's Far East, endangered leopard habitat spared 記事本文は下記URLをクリックしてWWF Russia のサイトでご覧下さい。 http://www.panda.org/about_wwf/where_we_work/europe/where/russia/index.cfm?uNewsID=96540 でもやっぱりまだ心配なので、まだしばらくアムール湾の豹達の眼で追ってみましょう。 よい週末を(^0^)! 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
こんにちは、野口 (国際環境NGO FoE Japan/エフ・オー・イー・ジャパン) です。 シベリア-太平洋(石油)パイプラインの、太平洋岸終着地・石油ターミナル建設地とアムールヒョウ生息地の件、 前回のこのブログへの投稿(2月20日投稿)でお伝えした、石油ターミナル建設計画に対するロシア政府の環境アセスメント(国家環境アセスメント)の件で、続報です。 RIA Novosti ● Kozmino oil port in East Siberia environmentally safe - watchdog 11:21 | 07/ 03/ 2007 記事本文(英文)は下記掲載URLをクリックしてRIA Novosti サイトでご覧下さい。 http://en.rian.ru/russia/20070307/61677841.html <ノート> 結論からいえば、アムールヒョウ生息地がパイプライン建設から守られる可能性が、またひとつ高まりました。 どこに決まるかが懸念されているパイプライン終着地・石油ターミナル建設地が、当初の計画であがっていたペレボズナヤ湾 (Perevoznaya bay, 北緯43度01分 東経131度33分付近) から、環境NGO 等の薦めるコズミノ湾(Kozmino Bay, 北緯42度43分 東経133度02分付近)へ変更される可能性がまたひとつ高まりました。 コズミノ湾はアムールヒョウ生息地から十分な距離があります。パイプラインがコズミノ湾へ向かうことになれば、アムールヒョウ達が影響を受けることはないでしょう。 今週半ばの3月7日、ロシアの通信社RIAノーボスチの英文ニュースサイトに掲載された上記のニュースによれば、ロシアの政府機関「ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostekhnadzor)」が、コズミノ湾への石油ターミナル建設計画(国営パイプライン企業のトランスネフチ社が作成したものです)の環境アセスメント(国家環境アセスメント)を完了し、この計画を環境面で問題なしとして承認したようです。 ロシア政府は、シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の進行の遅れを防ぐため、この太平洋岸終着地の選択・決定そして着工もいまこの時期に決着させる方針ではないかと思います。現地の雪が融けて資材の搬入や作業が可能になる5~6月くらいに作業を開始するために、この3~4月で、パイプライン終着地問題(ペレボズナヤ湾岸か、コズミノ湾岸か)を決着させようとするのではないでしょうか。 そのように考えてこの7日のロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostekhnadzor)の発表のニュースを見れば、パイプライン終着地はコズミノ湾に決まり、アムールヒョウ達はパイプライン計画の影響を免れる可能性が相当高くなってきたと考えることが出来ます。 しかし、最後の最後まで安心は出来ません(とりわけロシアでは)。 まだまだ、アムールヒョウの眼で追っていきましょう。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画や野性動物生息地(特に絶滅の危惧されるアムールヒョウ生息地)への影響に関心をもっていらっしゃる方々、こんにちは。野口 (国際環境NGO FoE Japan スタッフ) です。 前回の投稿(2006年11月30日投稿)で、トランスネフチ社がシベリア-太平洋(石油)パイプライン建設のFS(フィジビリティー)を2007年3月に完了させる予定らしい、このFSではパイプラインターミナルの建設地はコズミノ湾になっているらしい、とお伝えしました。 その後のいろいろな報道を見ていると、状況は今もその方向で動いているように見えます。 (いま、12月~今月の報道を並べて、眺めています) 細かい話に入る前に、それらの報道からうかがい知ることの出来る、最も重要と思える点を挙げてみますね。 1) (まず、最も大切なことですが)とにかく、今日の時点(2007年2月19日時点)では、アムールヒョウの生息地(ロシア沿海地方南西部のケドロヴァヤ-パジ自然保護区やその周辺)では、このパイプライン計画に関連した建設工事などは行われていないようです。いまこの瞬間も、アムールヒョウは野生で生きているでしょう。 2) ここ2ヶ月ほどの報道を見ていると、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの太平洋岸ターミナルの建設が「2007年7月にコズミノ湾で開始される」という見出しのものが見受けられます。 3) では、上記(2)の報道の根拠となっているのは何か?それは、やはりトランスネフチ社(このパイプライン計画の実施を受け持つロシアの国営パイプライン会社)が作成したFS(石油積み出しターミナルの建設に関するフィジビリティースタディー)の存在であり、そのFSにおいて石油輸出ターミナルの建設予定地が「コズミノ湾」となっていることのようです。 ただし、これ(FS)は、パイプライン会社の作成した「計画案」というべきものであって、最終決定された案ではないようです。 FSは、「ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostekhnadzor)」 という政府機関の審査を受けて、合格したり修正を加えられたりして初めて「最終決定案・実施計画」と呼べるものとなり、それからやっと、現場での建設作業(パイプライン資材を現地に運び込んだり、各種の土木建設作業を行ったり)の着手が許可されるようです。 4) さて、1月5日のモスクワ発の報道記事によれば、その「ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostekhnadzor)」の長官(コンスタンチン・プリコフスキー長官)が、同庁にそのFSの環境アセスメント(ロシアの「国家環境アセスメント」と呼ばれる環境影響評価)に取り掛かること、そして2ヶ月以内に評価を終えることを命じた、との報道があります。 では、トランスネフチ社の作ったFSを評価するこの仕事を行うのは誰か? 報道記事によると、この評価作業を任されるのは、一部の独立した(=政府から独立した?)エコロジー専門家・エキスパートと、ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁所属のスペシャリストから成る複数の人々だそうです。 2ヶ月以内に評価を終えるということは、早ければ今月末ごろ、遅くても3月中には評価の結果が出る(発表される)ということです。 たとえばもし、その評価結果が「この計画でコズミノ湾に石油輸出ターミナルを建設して良し(環境の面で問題なし)」という結果であったとしたら、7月頃からコズミノ湾で石油ターミナルの建設が始まるだろう、というのが最近の報道です。 しかし、ロシアでは何が起こるか分かりません(^-^;)。何が起きても驚かないくらいの気持ちでいて、丁度良いくらいです。さて、どうなることやら。 5) ちなみに、1月16日のウラジオストクの地元紙の記事によれば、この石油輸出ターミナルの地元となるロシア沿海地方の行政府(沿海地方行政府)が、上記のFSの内容について、トランスネフチ社にコメント(remark)を送ったそうです。そのコメントというのはターミナルの建設場所に関するものだったらしく、内容は、「気象条件などを考慮すると、コズミノ湾は石油ターミナル建設地として最良の場所であるとは言えないというのが(我々)沿海地方行政府の見解である」というような感じだったらしいです。 さて、トランスネフチ社にこのコメントを受け入れる義務があるかといえば、そういう義務はない、ということになるようです。 以上、またふた月ほどご無沙汰してしまいました。すみません。 次にここへ投稿するのはいつになるか。(新しい投稿が無いか、毎日このブログをチェックして下さっている方、空振りの日が多くてすみません) いまこの瞬間、ケドロヴァヤ-パジ自然保護区の何処かでアムールヒョウ達は生きているでしょう。雪の中で、ノロジカを狙っているかもしれません。 いまこの瞬間、石油ターミナル建設計画案(トランスネフチ社が作成したフィジビリティースタディー)のコピーを 「ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁」のスペシャリストや、中立的な立場(であってほしい)のロシア人専門家が手にとって精読中かもしれません。 3月中に、何か次のニュースが入ってくるでしょう、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの太平洋岸ターミナルが何処に建造されるかについて。 ひきつづき、豹の眼で追ってみましょう。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
こんばんは、野口 (FoE Japan)です。 11月29日の RIA Novosti に記事がありましたので取り急ぎお知らせします。 トランスネフチ社が2007年3月にシベリア-太平洋石油パイプラインの太平洋岸石油ターミナル建設のFS(フィジビリティースタディー)を完了する予定だぞ、このFSにおけるパイプランターミナル建設地はコズミノ湾だぞ、という報道です。 ●11月29日 RIA Novosti 記事; <見出し> Transneft to finalize Pacific oil terminal project by Mar. 2007 29/11/2006 13:19 MOSCOW, November 29 (RIA Novosti) - Transneft [RTS: TRNF] said Wednesday it plans to complete a feasibility study for the construction of an oil terminal on Russia's Pacific coast in March 2007. 記事の本文はこちらの水色のURL部分をクリックしてご覧下さい。 http://en.rian.ru/business/20061129/56171342.html いま、ロシアの環境NGOの人にこの記事を見せて、「もうこれでコズミノ湾に決まりかな?」と訊ねてみたら、「これはもうおそらくそうだろう」という返事。 もしかしたらもう、喜んでも良いのかな? ひきつづき、豹の眼で追ってみましょう。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
2006年11月15日 (水) こんばんは野口 (FoE Japan) です。FoE Japan オフィスのある池袋では今日夕方からバシャバシャと雨が降り出しました。 さてシベリア-太平洋(石油)パイプラインの終着地の件ですが、「いよいよコズミノ(※)に決定か?」 「実はもうとっくにコズミノに決まってるの (^-^:)?」と思わせてくれる (≒期待させてくれる≒ぬか喜びさせてくれる) ニュースがまたひとつあったのでお伝えします。 ※ このブログではこれまで 「コズミナ湾」 と表記してきましたが、これからは 「コズミノ湾」 と表記してみようかなと思います。ちなみに、英語アルファベットでは Kozmino (bay) と表記される場合が多いです。 今日 (11月14日) ロシア紙「コメルサント」の英文ウェブサイトに掲載された記事によれば、11月13日、プーチン大統領がトランスネフチ社 (ロシア国営パイプライン企業) のワインシュトク社長と会談したようです。そしてこの記事は、会見の中でワインシュトク社長がプーチン大統領にこのように述べた(報告した)と書いています。 “Moreover, we are actively working in the eastern direction,” Vainshtok proceeded meaning the Eastern Siberia-the Pacific Ocean pipeline. “In April, we will set to constructing an oil port on the Pacific coast, in Kozmino bay. We see no grounds for failure,” <野口 訳、参考まで> "さらに私達 (トランスネフチ社) は東方でも活発に事業を進めております" とワインシュトク氏はシベリア-太平洋パイプライン(計画)にも言及した。"(来年の=2007年の) 4月には太平洋岸で石油輸出港の建設を開始します (← 未来系で言ってます)。これをコズミノ湾で行います。失敗する根拠は、見当たりません (とワインシュトク氏は大統領に語った)" このコメルサント紙の記事の全文は、同紙のウェブサイトでご覧下さい。(下記URL部分をクリックすれば、記事の出ているページへジャンプ出来ます) KOMMERSANT Nov. 14, 2006 ● Transneft to Scatter Far and Wide http://www.kommersant.com/p721339/Pipeline_extension 本当の事が知りたいですね。WWF Japan や「野性動物保全論研究会」(JWCS)とも協力して、確かめたいです。 プーチン大統領とトランスネフチ社のワインシュトク社長が11月13日に会った、というのは事実でしょう。 けれど、「ペレボズナヤ湾が終着地になることはない」 「(ペレボズナヤ湾とは別の) この場所が終着地になる」 という正式な発表や回答があるまでは喜べないかな、と感じます。 ・・・疑り深くてすみません(^-^;) ひきつづき、アムール湾のアムールヒョウの眼で追っていきましょう。 NGOニンゲン、野口/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
2006年11月9日(木) シンポジウム「ロシアのエネルギー戦略を問う」で傍聴&質問 こんにちは野口 (国際環境NGO FoE Japan) です。池袋のFoE Japan新オフィスからこんばんは。 今日の話は、シベリア-太平洋石油パイプラインの辿りつく太平洋岸の港(パイプライン終着地)はどうやらまだ決定していないみたいだ、という話。(〝今日の話は〟とか言って、このブログ毎回この話ばっかり追っているのですが) 今日の午後、東京で「ロシアのエネルギー戦略を問う」と題したシンポジウムが開かれました。 テーマのひとつがシベリア-太平洋石油パイプライン計画で、パネリストはロシアから招かれた石油企業「ロスネフチ」(※)の方だったので、パイプラインのルート・終着地に関して最新の状況が聞けるかもしれないと思い、傍聴者の一人として会場へ足を運びました。 (シンポジウムのパネリスト、主催・共催等、このノートの最後に書き出しておきます) ※ ロスネフチ社はロシア政府が最大株主となっているロシアの石油企業。シベリア-太平洋石油パイプライン計画への同社の関わりは、パイプラインで輸送されることになる石油の採掘・油田開発や、輸出石油の精製等。 パイプラインの敷設や終着地の選択を行う「トランスネフチ社」とは別の会社ですから、終着地の選択にまつわる環境問題の責任者ではないわけですが、パイプラインルートや終着地の選択はロスネフチのビジネス・利益に関わるため、最新動向を掴んでいると見て良いでしょう。 会場で配布された資料や地図を見ると、パイプライン終着地としてペレボズナヤ湾の名前が記されていたりしましたが、あくまで暫定的なプレゼン資料のように見えました。 また、パネリストさんの発表でも、シベリア-太平洋石油パイプラインの太平洋岸終着地がどこになるかという点については特に言及がなされなかったので、会場で配布された質問用紙に「パイプラインの太平洋岸終着地はどこの港になるのでしょうか?」「終着地が決まるのがこれからだとすれば、いつ、どのような形で決まるのでしょうか?」と書いてコメントをお願いしてみました。 これに対してロスネフチ社の方(戦略・海外プロジェクト局 次長のワレリー・ルサコフさん)が、「自分はトランスネフチ社の人間ではありませんから、そのご質問に的確に答えられる者ではないのじゃないかと思いますが」と断った上で、次の三点を述べられました。(質問の「いつ、どのような形で決まりますか」という部分は省略され、パネリストの方に訊ねてもらえませんでした) ○シベリア-太平洋石油パイプラインの太平洋岸終着地(ターミナル)は、未だ決定していない ○終着地の決定に時間がかかっているのは、まさにエコロジー的な課題のためである。エコロジー面の課題をクリアーした上で、終着地を決定する必要があるからである ○目下、このパイプライン終着地の、エコロジー面の課題のクリアーに向けて検討が行われている というわけルサコフさんは「ペレボズナヤ湾に決定している」とも「コズミナ湾に決定している」とも言いませんでした。彼は「パイプライン終着地はまだ決定していない」と答えたのです。 ちなみに、もう一人のパネリストとして出席していたロシアのエネルギー業界雑誌の編集長、ミハイル・クルチーヒンさんが別の問題に関してされていた発言の中でシベリア-太平洋石油パイプライン終着地として用いていた地名は、コズミナ湾でした。 というわけで、今日のシンポジウムで聞くことの出来た話から判断すると、ペレボズナヤ湾に近接するアムールヒョウ達の生息地はまだ、石油輸出ターミナルの建設地になるとも、ならないとも、どちらとも決まっていないようだ、ということになるでしょう。 だから、アムールヒョウと人間の未来・共存は、あきらめるのも喜ぶのもどちらもまだ早い、ということでしょう。 ひきつづき、アムール湾のアムールヒョウの眼で追ってみましょう。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) このシンポジウムの様子は今週土曜日の毎日新聞紙面で伝えられるそうです。以下、シンポジウムの題やパネリストの氏名、主催・共催など書き出しておきます。 日本対外文化協会創立40周年記念シンポジウム 「ロシアのエネルギー戦略を問う」 2006年11月9日(木)午後1~4時 於 霞ヶ関ビル1階プラザホール <パネリスト> ●ワレリー・ルサコフさん(33歳)、ロシア石油企業「ロスネフチ」戦略・海外プロジェクト局次長 ●ミハイル・クルチーヒンさん(59歳)、「ロスエネルギー」誌編集長 兼 アナリスト ●本村 真澄さん(56歳)、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC) 主席研究員 <司会> ●飯島一孝さん、毎日新聞外信部 編集委員 <主催・協賛> 主催 毎日新聞社 日本対外文化協会 協賛 ㈱望月薬局 ㈱ナカヨ通信機 今日のシンポジウムは、配布資料も少なく、今風のプレゼンテーション等もないシンプルなものでしたが、会場は満員で、パネリストさんも会場の皆さんも非常に真剣な様子でした。 パイプライン終着地に関する質問をルサコフさんに訊ねて下さった司会の飯島さんや、立場上答え辛そうな質問に誠意を持って答えて下さったルサコフさんに感謝します。通訳のお二人もお疲れ様でした。 |
こんにちは。野口 (FoE Japan) です。 シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の終着地はどこになるのか? それが、豹たち(アムールヒョウ)と人間の将来に関わることで、僕らの知りたがっていることです。 用心深く考えると、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの終着地の選択肢/可能性は(2006年11月の現在も依然として)この三つ(①~③)です。 ① ペレボズナヤ湾 (アムールヒョウ生息地に近接する) ② コズミナ湾 (アムールヒョウ生息地から十分距離が離れていて、環境NGO等も支持) ③ ペレボズナヤ湾でもコズミナ湾でもない第三、第四の選択肢/場所 10月の初めに話したあるロシア人の語っていたことを思い出します。 「パイプラインの終着地は、もうコズミナ湾になると考えてもいいんじゃないですか?」 と言ってみたら彼はこう答えました。「たしかに、今年に入ってコズミナ湾へのターミナル建造を念頭に置いた調査や分析が行われている。だから、実際の作業のレベルを見れば "コズミナ湾が終着地になる方向へ向かっている" と言うことは出来る。しかし政府の公式なレベルでは、シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の終着地はまだペレボズナヤ湾のままだし、その変更が決定・発表されそうだという話もまだない。だから、まだ "コズミナに決定した" ということも出来ないよ。ロシアでは最後の最後まで何が起きてもおかしくないからね」 流れが二層になっているというか、安心はまだ出来ないという話でしたが、きのう9月~10月の記事を眺めていたらシンガポールの 「eNavitas News & Analysis」というエネルギー産業の情報サイト(http://www.enavitas.com) に10月12日付でこんなニュース(英文)があったのが目に入りました。 New Oil Pipeline to Turn Russian Far East Port into Major Industrial Centre (≒ 新パイプラインがロシア極東の港を工業の主要拠点に変える) 2006-10-12 BBC Monitoring Former Soviet Union Text of report by Russian news agency ITAR-TASS (タス通信) (記事の本文はこのURLの部分をクリックして頂ければご覧になれます) http://directory.enavitas.com/news/fullstory.asp?story_id=99073596 この記事に書かれていることを整理すると、こうです; ◇ コズミナ(湾)での沿岸石油輸出施設を建造に向けて設置された委員会がある ◇ その委員会(委員会の名称は特に書かれていません)の委員長はナホトカ市第一副市長?のアレクサンドル・コステンコ氏 ◇ この委員会が10月12日にナホトカ市で会議を行い、次のことを発表した: - コズミナがシベリア-太平洋(石油)パイプラインの石油(※1)が鉄道から積み下ろされる(※2)地点となる - そしてコズミナが、シベリア-太平洋(石油)パイプラインの石油の貯蔵施設や精錬施設、そして30万トン級の石油タンカーを係留して石油の積み込みを行うターミナルとなる そしてこの記事は、「このロシア極東の港(=コズミナ)は、年間3,000万トンの石油を世界へ輸出する一大石油輸出拠点となるだろう」と結んでいます。 ということは・・・やっぱり、パイプライン終着地はコズミナ? しかし、まだ用心してまだしばらくアムール湾のアムールヒョウ達の眼で追ってみます。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) ※1 西シベリアや東シベリア、サハ共和国を産地とする石油がシベリア-太平洋(石油)パイプラインで輸送されると言われている ※2 パイプライン計画の第一段階では、パイプラインは東シベリアのタイシェトから中露国境に近いスコヴォロディノ(スコボロジノ)まで敷設され、スコヴォロディノから太平洋岸までの石油の輸送は鉄道で行われると言われている。(計画第二段階で、スコヴォロディノ-太平洋岸の区間にもパイプラインが敷かれると言われている) |
こんばんは。前回の投稿から59日ぶりに、ここ(このブログ)へやってきました、 FoE Japan の野口です。ハロウィンの今宵、皆さんはいかがお過ごしですか。(僕は、あまりに久しぶりで、このブログの操作も思い出せないほどですが、また慣れようと思います) 基本に戻ります。 シベリア-太平洋(石油)パイプライン計画の太平洋側終着地がどの場所になるのか? アムールヒョウの生息地は回避されるのか? そして、豹達と人間は共存できるか? また、アムール湾のアムールヒョウの眼で追ってみたいと思います。 <すでに、豹の危機は去ったの?> ロシアや海外の報道機関や一部の環境NGOのウェブサイトなどをチェックしていると、すでにヒョウの危機は去ったの?といった印象も受けます。 7月末頃から 「パイプラインの終着地(ターミナル)はペレボズナヤ湾からコズミナ湾へ変更されることが決まった」 というような内容の報道・ニュースが出ているからです。 しかし・・・僕は 「なんでもいっぺん疑ってみよ」「ヒトの話をあまりカンタンに信じてはいかん」 と、ある人から何度も教えられたので、しつこく追ってみようと思います。 「このモンダイもう解決してるんじゃないの?」「ここから先はわざわざ追うことないんじゃないの?」と言われる方もいらっしゃるかもしれないですね。でも、僕は物分りが悪いので(笑)もうしばらくやってみます(^-^) 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) 今日、訪問者数のカウンターを見たら、この春にこのブログを立ち上げてから訪れて下さった方が900名を超えていてびっくりしました。僕が離れていて、全く情報をアップしていなかった9月と10月のあいだも、情報を求めてここを見に来られていた方がいらしたと知り、恐縮です。ふた月もお役に立たずすみませんでした。 |
# by H-Gang | 2006-10-31 19:49
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こんにちは、野口 (国際環境NGO FoE Japan/エフ・オー・イー・ジャパン) です。このブログを訪れて頂いてどうもありがとうございます。スパシーバ(^-^) このブログ、7~8月は僕がずっと出かけていたこともあり、ごく稀にしか更新しなかったのに、見にきて下さっている方がいらっしゃるようで、だんだんアムールヒョウを好きな人が多くなってきたのかなーと思います。(このブログの内容自体は今のところアムールヒョウそのものについての話よりも、アムールヒョウの棲む自然保護区を脅かすパイプライン計画の話を中心に続けてきているので、「アムールヒョウっていう動物のことが知りたい」という方の期待にはあまり応えられてないなー、と自分でも思ってます) ![]() 写真展の話が決まった途端、不思議というか自然というとか、様々な想いをもつ方々との出会いがあって FoE Japan のスタッフもワクワク興奮気味です。 ワクワク興奮気味の時こそ、自分の中に基本を呼び起こしたいです。 僕らに「基本」をくれたのは、1995年、ケドロバヤ・パジ自然保護区で僕らを迎えて、豹の棲む森を一緒に歩いてくれたシブネフさん。ゴム長靴を履いたアムールヒョウ研究家、このページのアムールヒョウの写真を撮ったユーリー・シブネフさんです。 1996年5月に、シブネフさんと写った写真です。 ![]() 他所の国から来たこんな小僧に、シブネフさんは森で「レオパルド」(豹)と会った時のことを楽しそうに話してくれて、そして、何が豹を脅かしているか、豹の棲める自然を護るには何が必要か、教えてくれました。それを少しでも見せられるような写真展、催しに出来ればと思うのですが。 今度はシブネフさんとアムールヒョウに、こちらから何かお返しをしたいです。何が出来るかな。 野口 栄一郎/EIICHIRO NOGUCHI (FoE Japan) |
# by H-Gang | 2006-09-01 09:49
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